不動産を現金化する前に知っておくべきメリット・デメリットを徹底紹介
不動産を現金化して相続するメリット
不動産を現金化して相続すると、さまざまなメリットを享受できます。
以下で、その中でも代表的な不動産を現金化して相続するメリット2点を紹介しています。
相続の平等性を保ちやすい
不動産は物理的に分割しにくいという特性があります。
そのため、相続する人が複数いる場合、誰がそれを所有するかでもめることも多いです。
その点、現金化すれば1円単位で簡単に分割できます。
平等な相続をしやすくなります。
相続税を余裕をもって払える
相続する総額にもよりますが、場合によってはまとまった額の相続性の支払い義務が発生することがあります。
不動産をそのまま相続した場合、相続した人が自身の貯金を切り崩して相続税を支払わなければなりません。
しかも、相続税の支払いは、相続してから10か月以内が支払い期限です。
相続人同士のトラブルに関わらず、この期限が変わることがない点には注意が必要です。
その点、現金化してしまえば、相続税の支払いに困ることがありません。
不動産を現金化して相続するデメリット
不動産を現金化して相続するのにはさまざまなメリットがあるものの、デメリットがないわけではありません。
そこでここからは、不動産を現金化して相続する際に知っておくべき注意点を解説しています。
相続税が高くなりやすい
相続税は支払いやすくなるものの、現金で相続すると相続税が高くなりやすい点には注意が必要です。
これは、不動産は市場価値の約8割が相続税評価の対象になるのに対して、現金は額面そのままが評価額となるためです。
不動産としてそのまま相続した方が、相続税の負担は少なく済むことが多いです。
相続税対策をしたい場合、相続前ではなく後に不動産を現金化するのが推奨されています。
売るタイミングの見極めが難しい
不動産の価格は、現金以上に大きく変化します。
経済や社会情勢によって大きく変わる分、いつ不動産を現金化するかによって大きな損を被ることがある点には注意が必要です。
特に相続税の支払いに迫られ、焦って売却する場合足元見られ安く買いたたかれてしまうことがあります。
不動産の相続を予定している人は、早めの相談がおすすめです。
損をしたくないなら、できるだけ慎重な売却を心がけましょう。